昆虫・食品ニュース

昆虫はミネラル豊富!?

 私たちの体は水、タンパク質、脂質、炭水化物、核酸そしてミネラルによって大部分が構成されています。構成物質の中でもミネラルは約3%ほどしかないのですが体の中では非常に重要な役割を担っています。

今回は昆虫食のメリットの一つとして挙げられることが多いミネラルについて紹介をしようと思います。

1-1.ミネラルとは

 ミネラルをWikipediaで調べてみると

一般的な有機物に含まれる4元素(炭素・水素・窒素・酸素)以外の必須元素である。無機質ともいう” とあります。つまりミネラルの正体は無機物なのです!

無機物といっても大量にありますがその中でも必須ミネラル(ナトリウムや鉄など)というものが16種類存在します。

1-2.昆虫食に含まれるミネラル

 今回は昆虫食の中でも先日無印良品さんから発表され注目が高いせんべいの中に含まれるコオロギについてのミネラルを紹介したいと思います。(無印良品さんのコオロギはおそらくフタホシコオロギなのですが今回はヨーロッパイエコオロギの紹介をさせてもらいます。ご了承ください…)

DM:Dry Matter

↓下記サイトで詳細に記載されています

 このデータより昆虫全般としてカルシウムが多いことがわかります。コオロギに関して他の昆虫と比較するとマグネシウム・ナトリウム・塩素・亜鉛・マンガンが多く含まれていますね!特に塩素に関しては1kg当たり7370.1mgも含んでいるとは驚きです。それにしても昆虫はこんなにもミネラルを含んでいるということで本当にすごいですね笑

1-3.ミネラルの効果

 ミネラルは無機質であるということがわかりました。ではミネラルは人体にどのような効果を与えているかコオロギに含まれる量が特に多い「マグネシウム・ナトリウム・塩素・亜鉛・マンガン」について解説します!

Mg:

 マグネシウムは、骨の生成を助け、筋肉の収縮を抑える働きがあるといわれています。

 多く含んでるものとしてほうれんそうなどがあります。マグネシウムが長期的に不足すると生活習慣病のリスクが高まったり、肌荒れ・冷え性の原因になります。

Na:

 ナトリウムは筋肉や神経の興奮を抑えたり、体液の浸透圧を一定に保つ働きがあります。

 多く含んでいるものとしてはスポーツドリンクなどです。ナトリウムは塩の構成成分であるので摂りすぎには注意が必要です。

Cl:

 塩素はペプシンという酸化酵素を活性化するといわれています。また不足することにより胃液の酸度が低下し消化不良の原因ともなります。

多く含んでいるものとしては水道水ですかね笑

https://oshiete.goo.ne.jp/watch/entry/1881fa90af706b9dbae0d83cec6d6f38/

Zn:

 亜鉛は酵素(簡単に言うと体内で起こる化学反応を助けてくれるもの)の構成成分です。代謝を調節したり、ホルモンの働きを促進、抑制したりします。

また免疫力向上、肌の健康維持、生殖機能の改善が期待できます。

 多く含んでいるものとしては牡蠣やイワシなどです。亜鉛が足りてないと味蕾という味を感知する舌の細胞の不活性化につながるそうです…

https://matome.naver.jp/odai/2136886699214020701/2136886862114413703

Mn:

 マンガンも体内の酵素を活性化につながるそうです。またビタミンの吸収を高めてくれるという効果もあります。

多く含んでいるものとしてアーモンドや栗などです。

1-4.最後に

 今回は昆虫食に多く含まれていてのメリットであるミネラルについて紹介しました。体内に約3%しか含まれていないのに私たちの成長などを助けてくれる重要な存在であることが伝えることが出来たら光栄です笑

 魅力的で可能性に満ちている昆虫を食材としてこれからもどんどん追及していこうと思います!

引用・参考文献

ミネラルとは

https://ja.wikipedia.org/wiki/ミネラル

ミネラルとは?意外と知らないミネラルの効果と含まれる食材

[2019年版]餌虫の栄養価を徹底比較-コオロギ類、ワーム類、デュビア類を比べてみよう

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。