昨年紹介させていただいた「世界の昆虫食の今」の第2弾です。
第1弾はこちらから↓
ちなみに、今回紹介する企業はこちらの昆虫食企業をまとめたサイトで見つけました。とても便利なサイトですので、ご覧ください!(※英語で書かれたスウェーデンのサイトです)
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今回はハンバーガーやビールといった昆虫を皆さんが親しみのあり、好まれているだろう食品の加工販売している海外の昆虫食企業を見ていこうと思います。
“BUG FUNDATION”(ドイツ):https://bugfoundation.com/home-en.html
まず、最初にBUG FUNDATIONです。こちらの企業は「昆虫バーガー」を提供しています。どこに昆虫を使っているのかというとバーガーのパテ(お肉)に使われています。パテにはbuffalo insects [Alphitobius diaperinus]を使用しています。Buffalo insectsは別名the lesser mealwormとあるようにミールワームにそっくりな昆虫です。
見た目からはとても昆虫が入っているのか分からないですが、しっかりとパテに入っています。本当にお肉で作ったかのような出来栄えです。
(BUG FUNDATIONのサイトより引用)
余談ですが実は、別会社ですが、日本でも期間限定でしたが、ハンバーガーの販売が行われていました。
“BETTLES BEER”(ベルギー):http://www.beetlesbeer.be/en/
次にBEETLES BEERです。
こちらのビールも昆虫が入っているのか見た目だけだと分かりませんが、入っています笑。オーブンでホップを焙煎しているとき偶然甲虫が入って、それが粉末の状態で乾燥して出てきたのがきっかけで作られたそうです。甲虫を使うことでタンパク質といった他のビールにない成分を含んでいます。
黄金色のビールはさながら多様なビールを輩出するベルギーの個性を感じるような輝きを放っています。(写真はBEETLES BEERのサイトより引用)
こちらのビールのラベルにあるコガネムシから木が生えたようなデザインをしていますが、
“GourmetGrubb”(南アフリカ):https://gourmetgrubb.com/
最後にGourmetGrubbです。
こちらの企業はミルクを提供しています。その名前はEntomilk™。こちらのミルクはアメリカミズアブから作っており、牛乳のようにカルシウムを含んでいるだけでなく、鉄や亜鉛もあり、炭水化物は含まれず、良質な脂質を多く含有している、といったように非常に健康的なものになっています。
三度目でくどいですが、見た目はもはや牛乳です。(写真はGourmetGrubbのサイトより引用)
また、このEntomilk™を用いてアイスクリームも作られているとのことです(しかも味がチョコ、ピーナッツバター、クリスマススパイスの3種類あるとか!)
いかがでしたでしょうか。今回紹介した昆虫食企業の商品はぱっと見だと昆虫が入っているのか分からない、他のものと比べても美味しそうと思える品々で、もはや今現在のまだ昆虫食が発展途上な環境でも違和感なく、食卓に馴染むと思います。もちろん、姿そのままのほうが良い、美味しいという話もありますが、やはり万人受けする、あるいはより昆虫食が高次元に進歩するにはこういった既存の料理と組み合わせていき、さらに独自性や優位性を持つことが鍵となるでしょう。(あと価格もですね笑) 今回はここまでです。また次の機会に海外の昆虫食について紹介出来たらと思います!